仕事での付き合いや、接待の時やお呼ばれした時など食事のマナーって気になりますよね。
特に高級料亭でのご飯のおかわりってしていいのでしょうか?むしろした方がいいのかな?
などと、何が正しいのかイマイチわからないという方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、おかわりはしてOKです。
むしろ、おかわりした方がいいこともあります。
今回は、ご飯のおかわりのマナーについて説明します!
目次
ご飯のおかわりしないと失礼?正しい作法とマナーの正解・不正解
昔から伝わる礼儀としきたりの観点で、おかわりはした方がいいとされているんです。
その理由を見ていきましょう。
おかわりしないと縁起が悪い
おかわりをしない=一膳めし
→通夜の枕飾りの山盛り飯を連想させる、とされています。
それでも、本当にお腹いっぱいで満足しているなら、おかわりしなくてもいいですが、食べられるのにおかわりしないと言うのは、失礼に当たることもあるんです。
特に懐石料理の場合、汁物やご飯ともに少量で出て来ますよね。
そのため、少量しか食べてないのにもういらない、というのは「美味しくない」ということとも捉えられるため、おかわりをした方が印象がいいとされています。
ご飯は一口残すのがマナー?本当はどっち?正しいマナーのあれこれ!
ご飯をおかわりをしたい時、ご飯を全て食べてお椀を綺麗にしてからの方がいい気がしますよね。
しかし、和食の場合、おかわりをするときはあえてご飯を少し残しておくのがマナーとされています。
和食作法では、ご飯を少し残す事で「つなぎ」の意味を表します。
こうする事で、「食事がまだ終わっていない」、ということをお店の方にも示すことが出来ます。
「おかわりを下さい」と言うのが恥ずかしい時もありますよね。
そんな時も、ビジネスで接待に使われるような、きちんとしたお店なら、わざわざ言わなくてもお椀を見て「おかわりいかがですか?」と聞いてくれるはずですよ。
また、お椀に少し残しておくことで、お店の方にも「まだ残っているので、焦らなくて大丈夫ですよ」という事を示せますね。
そのため、お店の方が「お椀が空になるまで気が付かないなんてごめんなさい」などと気を遣わせることもありません。
このように、非常に細かいところまで配慮するのが、奥ゆかしい日本人らしさですよね。
ご飯のおかわりと正しいマナーは他所では見られてます!
《正しいおかわりの仕方》
- 一度箸を箸置き(万が一箸置きがない場合は、テーブルに直置きではなくて、お椀の蓋などに置く)に置く
- 一口分のご飯を残して茶碗を両手で差し出す
- 他のおかずなどは食べずにご飯を待つ
※相手のお宅にお呼ばれした時など、おかわりを相手のお家の方にお願いする時に当てはまります。
もちろん、お店での食事の場合も行うと非常に好印象ですね。 - ご飯を受け取ったらすぐに食べずに、一旦テーブルに茶碗を置いてから頂く
※茶碗を受け取ってそのまま食べると、「受け食い」や「受け吸い」といって、和食ではタブーとされている行為だそうですよ。
ちなみに、おかわりしたものは、当然ですが残すことなく全部食べましょう。
今までは和食でのおかわりのマナーをご紹介しましたが、洋食や中華料理での場合はどうなのか少し見てみましょう。
<洋食の場合>
洋食でおかわりするものと言えば、和食のご飯に当たる「パン」ですよね。
パンの場合も、おかわりしてOKです。
最初からパンが置いてある場合、スープが出てきた時点ですぐに食べてもいいのですが、すぐに無くなってしまうこともありますよね。
無くなりそうな時や、無くなった時点でウエイターさんが持ってきてくれると思います。
もし持ってきてくれなくても、呼べば持ってきてくれるので、何も問題はありません。
また、ウエイターが順番にテーブルをまわってパンを持ってきてくれる場合もありますね。
その場合も、足りなくなった場合は順番がまわってきた段階で追加のパンをもらえばOKです。
<中華の場合>
中華料理は円卓であることが多いですよね。
この場合も、おかわりは自由にしてOKです。
しかし、当然ですが、料理が一通り全員に行きわたってから、おかわりしましょう。
また、おかわりする時には他の人がお皿からよそっていないか確認して、席を立たずに円卓を回し、座ったまま、お皿からよそいます。
中華料理では、料理は他の人の分までよそうことはしません。
そのため、料理が残っていても、他の人によそうことはせず、また自分も残さず食べられる量だけをよそいましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
食事のマナーはまだまだ知らない事が多いという方も多いですよね。
特に、和食は大変奥ゆかしく隅々まで配慮が行き届いた文化と言えますよね。
その他、洋食・中華料理もそれぞれに文化があります。
上で挙げたマナーは、あまり知らない方も多いようなので、知っておくと差が出てくると思います。
ぜひマスターしておいてくださいね!