今まで一生懸命仕事をしてきた人は、老後の生活に不安を抱くかもしれません。
今まで頑張ってきた分、老後は好きなことをして生活をしたいと思う人もいるでしょう。
そのために必要な費用がどれくらいになるのか、心配になるのも無理はありません。
平均的な生活費やゆとりのある生活をおくるための費用はどのくらいなのでしょうか。
今回は、老後の生活費は15万では足りないのか?実際に必要な費用の内訳等についてお伝えします。
老後の生活費は毎月いくらぐらいかかると思いますか?
老後の毎月にかかる生活費は一体いくらくらいなのでしょうか。
これは夫婦か独身かで大きく異なります。
また、持ち家があるかというところも大切なポイントです。
一般的に夫婦で持ち家がある場合の老後にかかる毎月の生活費の平均は、約26万円といわれています。
持ち家の人は家賃がかからないので、夫婦二人暮らしであってもこのくらいの費用を見ていれば問題ありません。
また、独身で持ち家がある場合の生活費は、平均して16万円程度です。
こちらも家賃は発生しないので、その分を生活費に充てることが可能になります。
夫婦二人暮らしとの大きな違いは、水道や光熱費、食費や日用品にかかる費用が少なくて済むという点です。
ただ、どちらも持ち家であっても返済があるかないかによって大きく費用がかわってきます。
持ち家の返済がある人や賃貸住宅に住んでいる人は、扶養の有無にかかわらずプラス5万円程度の生活費が必要になるようです。
楽しく老後を過ごすための生活費は最低いくらから?
公益財団法人の生命保険文化センターの「平成28年度 生活保障に関する調査(速報版)」によると、老後にかかる生活費の最低額は、夫婦二人暮らしで22万円程度となっているようです。
ただこの数字は、趣味や娯楽にかける費用が乏しい、つつましい生活を送るための費用になります。
そのため、楽しく老後を過ごすために必要な最低限はもう少し多くなるでしょう。
そのために必要な費用は、その人の趣味によって大きく変わります。
例えば車が趣味の人は、もっと費用が掛かるかもしれません。
逆に読書が趣味の人であれば、それほど費用はかかりません。
老後を楽しく過ごすために必要な最低額については、はっきりとした金額を出すことは難しいですが、だいたい24万円くらいあれば一般的な趣味に充てることが可能になるでしょう。
あとは食費や削れる費用を工夫して、旅費に充てたりするのも良いかと思います。
月々いくらかかる?老後の生活費用の内訳1年間
ここまで1か月にかかる平均的な費用をご紹介してきましたが、ここからは1か月にかかる費用の内訳をみていきましょう。
こちらも夫婦二人暮らしと単身では料金が変わってきます。
まず、1か月にかかる食費は、夫婦二人暮らしで約7万円、単身では約4万円です。
水道や光熱費は、夫婦二人暮らしで2万円、単身になるとその半分の1万円程度必要になります。
持ち家がない場合住居費も必要です。
これらの費用は生活をするにあたり、絶対必要になるものなので、どうしても料金が発生してしまうのは仕方のないことです。
ただ、食費は抑えることができます。
普段自炊が面倒で外食をしてしまいがちな人は、自宅での食事を心掛けてみましょう。
自炊をした場合、片付けなどの手間はかかりますが、外食やお惣菜を購入するよりも費用は安くあがります。
また、晩酌を楽しむのが日課になっている人は、摂取する量を減らしてみるのも良いかもしれません。
次に大切になってくるのが医療費です。
健康に過ごしているうちはとくに問題ありませんが、高齢になってくると体調を崩しやすくなってしまいます。
また、持病がある人は定期的な通院が必要です。
月に掛かる費用は保険が適用されるので1万円程度かとは思いますが、なるべく健康に過ごしたいものです。
その分の費用が浮けば、自分の好きなことに使うことも可能になります。
まとめ
老後にかかる生活費の平均は、夫婦二人暮らしで26万円程度、単身で16万円程度のようでした。
ゆとりある生活を送る為に必要な費用は、自身の趣味の内容によって異なりますが、平均的な生活費プラス2~3万円程度あれば十分でしょう。
食費や水道、光熱費を工夫して生活費を少しでも浮かし、自分の趣味に充てている人も多いようです。