どこの家庭にも必ずある電子レンジ。
普段何気なく使用していますが、電子レンジにも電化製品についているアース線があります。
ただ、電化製品に疎い人は、このアース線がどのような役割を果たしているか分からないかもしれません。
アース線はコンセントに付いている緑や黄色の線のことを言います。
主に水回りやパソコンなどに付いているもので、感電を防止するためのものです。
今回は、電子レンジのアース線をつけないとどうなるか?についてお伝えします。
電子レンジのアース線の付け方はわりと簡単です?
2005年以降に発売された電子レンジには、全てにアース線を取り付けることが義務付けられました。
その他の電化製品も続々とアース線の取り付けが義務付けられ、今では多くの家電製品に取り付けられています。
それは電化製品の利用の増加が理由です。
私たちは普段からたくさんの電化製品に囲まれて生活をしています。
そのため、感電や漏電の危険性が高まり、アース線でその危険を防止するようにという政策が義務付けられたのです。
2005年以前に発売された電子レンジは、アース線が取り付けられていないものがほとんどだったようです。
もしくはアース線を取り付けずに使用することも少なくありませんでした。
しかし、現在では安全に利用するためにどんな電子レンジにもアース線は付いています。
ここで疑問に思うのが、アース線の取り付けかたではないでしょうか?
アース線の取り付け方は意外と簡単です。
はじめにコンセントから電源コードを抜いてから取り付けを開始します。
この方が作業をしやすいですし、感電の危険性を予防することが可能になります。
そのため、電源コードは作業が終わってから繋ぐようにしましょう。
コンセントにネジ式のアース端子がある場合は、ドライバーでネジを緩めていきます。
ネジが緩んだらアース端子の中にアース線を差し込んでください。
アース線がきちんと繋がったかは、差し込んでいるうちは分かりにくいですが、その後ネジを絞めてみると分かります。
ネジを絞めてアース線が固定されたら、接続は完了です。
簡単で安全に作業できるので、ぜひ試してみてください。
電子レンジのアース線はつけないとどうなるの?
安全に電化製品を使用するために取り付けるアース線。
電子レンジのアース線をきちんと取り付けないと、どのようなことが起こるのでしょうか。
まずひとつに漏電しやすくなるという点があります。
漏電を防止する役割のあるアース線は、電気を大地に逃がして感電や万が一の火災を予防してくれます。
特に水気の多い電子レンジや洗濯機、エアコンには欠かせないものです。
また、アース線は電磁波や静電気などのノイズを遮断し抑制することで、電化製品の動作を安定させる役割も担っています。
最近の電化製品には、漏電を遮断する機能が付いているものもあります。
しかし、漏電遮断器だけでは十分安全という訳にはいきません。
漏電遮断器とアース線を一緒に使用することで、安全性を確保することができるのです。
なぜなら、漏電遮断器は電化製品に流した電気の量と戻ってきた電流の差をチェックして、漏電していないかを判断するためです。
アース線は、素早く漏電を感知することができるので、無くてはならないものといえるでしょう。
電子レンジのアース線は無いと感電するって本当?
アース線は前述でもお伝えした通り、漏れた電流を大地に逃がすことで感電の危険性を抑制するものです。
このアース線をきちんと接続していない場合、どのような危険性があるでしょうか。
例えば絶縁不良の電化製品に私たちが触れた時には、身体が電気の通り道になってしまうので、感電してしまいます。
電子レンジは電力が非常に高いので、少し感電しただけでも致命的なダメージを受ける場合があるのです。
このような状況を防ぐためにも、電子レンジだけではなく、様々な電化製品のアース線はしっかり接続するように心掛けましょう。
ただ、アース線を取り付けてはいけない場所もあります。
それは、ガス管や水道管、電話線のアースや避雷針などです。
これらの場所は法律で決まっているので、決して接続しないでください。
特にガス管は非常に危険です。
ガス漏れが起こった時に引火や爆発をする恐れがあります。
大事故に繋がるような場所にアース線を取り付けないということだけ、念頭に置いておくと良いでしょう。
まとめ
あらゆる家電製品に付いているアース線は、最近の電子レンジには全て取り付けられています。
電子レンジは、水を使用する機会の多いキッチンで使用することが多いので、感電を防止するためにも必ず接続してください。
接続方法はとても簡単なので、数分で作業は完了します。
自分だけではなく、家族の身体を守るためにもアース線は無くてはならないものなのです。