子供に何度注意しても自分の言うとおりにしてくれなかった場合、つい、カァーッとなって叱りつけてしまう場合があります。
そして、時間が経ってなんであんなに叱ってしまったんだろうと後悔の念に駆られていしまいます。
その時はこう思います。「次はもっと冷静になろう!」って、でも何度も繰り返してしまい自分が嫌になってきます。
「育て方を間違ったんだろうか?」、「赤ちゃんの頃からやり直したい!」など、ネガティブな思考が頭をよぎります。
そしてついつい旦那さんに当たってしまったり。でも、少し考え方を変えるだけでも気持ちが楽になりますよ。
子供はいつも親の背中を見ています。親のちょっとした態度や言動をデリケートに感じてしまうものです。
ここでは、育児のストレスが発散できない方のために子育てでイライラしないコツを紹介します。
目次
子供のしつけについて
親として子供の「しつけ」について非常に敏感になってイライラしたりしていませんか?
それは一生懸命になりすぎているからではないですか?
もちろん「しつけ」は大切なことです。
でも、厳しすぎると子供はいつかは手に負えなくなって、登校拒否や非行に走ってしまう場合があります。
ですが全くしつけをしなくていい訳ではありません。
基本的な生活習慣や、人に対する思いやりの心を身に付けることは非常に大切なことです。
また、一方的に教え込むのではなく、お母さんや周囲の大人が行動や態度で示すことが重要です。
お母さんが子供に望んでいることをは、日頃から自ら実践することです。
子供は大人をよく見ています。
したがって、子供は自然とお母さんや大人のまねをし、それが身について行きます。
また子供に「あれこれダメ」と口うるさく言うのもよくはないようです。
それより、日頃からお母さんが感じていることを言葉に出して使って行くことが大切です。
子供にとってお母さんが悲しい思いをしないことを望んでいるのです。子供は、お母さんの喜ぶ顔が見たいのです。
ですから、子供の心にしっかりと伝わる声をかけてあげましょう。
子供の叱り方
子供が何かいけないことをした場合、その時にきちんと叱ることは大切です。
しかし、「叱り方」に関していくつか注意する点があります。
それは、子供の性格によって叱り方に違いがあることを知っておかなければなりません。
叱っても大丈夫な子は楽観的で感情的に安定している子です。
楽観的な子供を叱ると、何度叱ってもあまり効果がないようです。
そのうち叱っていることばからしくなり、最後は笑いに変えられてしまいます。
一方、叱るのに注意が必要なタイプは、頑固で意地っ張りな子です。
表面上は反抗的な態度を示していますが、実際には傷つきやすいのです。
このような子供は自分の感情を率直に表現することが苦手です。
このように、お母さんは子供の性質を把握してその子にあった対応をとることです。
カーッとなってしまう場合でも、ここは深呼吸をして落ち着いてから子供の状態をよく理解し、必要に応じて叱るようにしなくてはいけません。
指しゃぶり
指しゃぶりは歯並びが悪くなるとよく言われます。
しかし、実際にはよく分かっていません。
指しゃぶりを続けていた子でも、歯並びが良かったり、指しゃぶりをしていなかったのに歯並びが悪い子もいるからです。
また、本当の意味で問題なのは、何かを我慢したりストレスを抱えている場合です。
性格が内気で何かを訴えたいけど、それができない子に多いようです。
そういった子には指しゃぶりを止めさせるのはちょっと注意が必要です。
そのような性格が繊細な子に無理やり止めさせるのは逆効果です。
なぜかというと、本来その子が持っている思いや力を発揮できずにいて、それを我慢するために指しゃぶりしている可能性があるからです。
ですから、そのような子に注意すると、さらに感情が抑えられて、ストレスのはけ口を奪ってしまいかねません。
そのような子の場合、無理に止めさせずに静かに見守ってあげましょう。
必ずいつかは自分の力で止めてくれます。
大人になっても指しゃぶりしている人っていないですよね!
正しいトイレトレーニングの仕方
トイレトレーニングで最も重要なことは、決して焦らせないことです。
同年代の他の子が、トイレに自分で行けるようになった話を聞くたびに焦っていませんか?
どんな子でも、いつか必ずオムツが取れる時期はやってきます。
自分の子供を信じて、地道にトイレトレーニングしてあげてください。
トイレトレーニングが上手くいかなかった場合、お母さんはイライラしてしまいますが、すると子供は、お母さんの顔の表情からそれを察知し、トイレトレーニングを怖がったり、失敗してしまう場合が多いのです。
トイレトレーニングの方法はとてもシンプルです。
子供がトイレに行く時間になると「トイレに行こう!」と誘います。
場合、失敗してしまっても優しく拭いてあげるだけでいいんです。
そして、「次はトイレでしようね」と優しく声をかけるだけでいいんです。
もちろん何度も失敗してしまうかもしれませんが、叱らずに繰り返していきましょう。
スキンシップの大切さ
赤ちゃんとのスキンシップはとても大切なことです。
スキンシップは、お母さんの優しい声と笑顔を直接感じることができる唯一の方法です。
赤ちゃんは安心し、自分が大切にされているんだと愛情を感じることができます。
そして、自然に親子の信頼関係を築いていくのです。
赤ちゃんが泣くのは、お腹が空いた時以外にも、自己表現すためでもあります。
また、眠いとき、お腹が空いた時の他、さみしい時や抱っこしてもらいたい時など、不安な気持ちを表す方法でもあります。
赤ちゃんがどんなに泣いても、抱っこしてもらえないと、自分は愛されていないんだと感じると、泣くのを止め、表情の乏しい子になってしまいます。
このように、赤ちゃんとのスキンシップや抱っこは、赤ちゃんの時期においても重要なことなのです。
公園でのトラブル
「公園デビュー」とは初めての公園や児童館などの公共施設で他の子供と一緒に遊ばせることです。
ここで問題になるのは子供の関係ではなく、親たちの関係です。
以前から遊んでいるグループに閉鎖的な雰囲気を感じ、なかなかその輪に入れなくて悩むことがよくあります。
つまり、公園で起こっているトラブルというのは、大人の人間関係の問題です。
たとえば、他の子が友達と遊んでいたとき、仲間に入る方法とちょっかいを出す場合があります。
子供が不快に思うと、「イヤだ!」と拒否されることもあります。
そのようなことがトラブルのきっかけになります。
そんな時は「仲間にしてあげようよ!」と声をかけてみてください。
最初は嫌がるかもしれませんが、その内、仲間に入って行けるようになります。
子供同士が仲が良いと、自然に親同士の人間関係も円滑になっていくものです。
つまり、公園デビューのコツは子供同士を仲良くさせてあげる事が第一歩なのです。
お風呂が嫌いな子供
子供がお風呂を嫌い、湯船に浸からなくて困っているお母さんはいませんか?
ですが、無理にお風呂に入る必要はありません。
他の国を見ても、湯船に入る習慣のある国はほとんどありません。
体をよく洗って、その後はシャワーを浴びて出ても、まったく問題はありません。
お風呂は体をきれいにするところだと理解させてあげましょう。
その内湯船に入れるようになるかもしれません。
育児に関して、強制的に無理強いすることは必ずと言っていいほど上手くいきません。
ですから、お風呂が好きになるには時間がかかりますが、決して怒らずに、長期的にみてあげてください。
少食の悩み
少食な子供にお母さんがしつこく「食べなさい」といっている風景があります。
子供は、強制的に「食べなさい!」と言われることに大きなストレスを感じていることが多いのです。
こうなってしまっては楽しい団らんどころではなくなってしまいます。
また、お母さんがダイエットに敏感になることも、子供に影響することもあります。
女の子は、お母さんをよく見ています。そんな少食の女の子は、たくさん食べることはよくない、美しくないというのを、自然にお母さんによって植えつけられているかもしれません。
そのような場合は、お母さんがおいしそうに食べるところを子供に見せてあげます。
すると子供は、お母さんを真似るようになります。
また、小食を治すポイントとして、昼間は外でいっぱい遊ばせる事です。
すると、自然にお腹も空いてくるので嫌でも食べずにはいられなくなるでしょう。
食べ物の好き嫌い
子供はなぜ食べ物の好き嫌いがあるでしょうか?
ハンバーグやミートボールなどのひき肉使った料理はよく噛まなくても食べられます。
好き嫌いの原因の一つは、噛むことが関係しているようです。
魚は骨があったり野菜はよく噛む必要があるので子供たちは食辛く、きちんと噛んで飲み込むことが得意ではありません。
また、味に関しては、一般的に子供は甘酸っぱいものが好きでよく食べることが多く、薄い味のものや香辛料の効いたものは嫌いな傾向があります。
その場合、肉や魚を子供向けに味つけするなら、香辛料はできるだけ使用せずに、砂糖、みりんなどで甘酸っぱく仕上げます。
また、好き嫌いといっても、ピーマンは嫌いだけど、他の野菜は食べられる場合や、豚肉は好きだけど、魚は苦手といった場合でも心配することはありません。
問題なのは、野菜類を全く食べない場合、肉類を全く食べない場合など、一つの食品群をまったく食べない子です。
苦手を克服する方法の一つとして、自然なものを与えましょう。
たとえば、釣りをしたり、イチゴ狩りやみかん狩りなど、直接手に取った物を自分で洗ってかぶりつい食べるものは本当においしいものです。
「食べなさい!」と無理に食べさせるのではなく、ちょっとした工夫で、無意識のうちに好き嫌いが無くなっていくでしょう。
あいさつできない
子供が悪いことをしても「あやまらない」、何かしてもらっても、「ありがとうございます」と言えないとき、親としてはショックですよね。
しかし、無理やり謝らせたり、感謝を言わせるのはよくありません。
あいさつ文は自分の感情を相手に伝えるものです。
それを、気持ちも込めないで事務的な言葉だけ発しても意味がないのです。
子供は、親が相手に対してあやまったり、感謝しているところを見ていれば、子供も自然とその意味を理解し、挨拶できるようになります。
子供の特性として、親を真似るということを理解しておかなければなりません。
親ができていないのなら子供も同じような挨拶をしてしまいます。
見本となる親が心掛けなければなりません。そうすることで、その意味を理解できるようになります。
寝つきや目覚めが悪い
寝つきや目覚めが悪い子は、その子自身の生活や親のライフスタイルに問題がある場合があります。目覚めの悪い子は、いつもより30分早起きして家の近くを散歩することをお勧めします。
これを続けていると、確実に目覚めが良くなります。
朝早く起きて散歩すると、空気も綺麗で気持ち良く、目がすっきりします。
このように、朝をしっかりスタートすることで、メリハリの有る生活となり、夜も良く眠れます。
また、毎日の生活においてストレスがある場合、寝つきが悪くなることがあります。
お母さんがストレスを抱えていると、子供はそれを感じて悪い影響を与える場合があります。
そうならないためにも日頃からストレスを解消するような工夫をしましょう。
また、当たり前のことですが、夜更かしは絶対NGです。
親がいつも夜更かししていると子供にも悪い影響を与えます。
いじめ問題
厳しいのは大人の世界ばかりではありません。子供の世界も厳しく、幼児でもいじめというものがあります。
みんなで楽しく遊ぶとき、その中に少し変わった子がいて、テンポが合わなかったりすると、その子はいじめられてしまいます。
たとえば、遊びというものは、楽しい遊びも嫌な遊びもあって、子供たちは嫌な遊びも、自分たちなりに克服しながら、より楽しいものにしようとします。
ところが、嫌なことがあったりすると、すぐに放棄し、自ら克服しようとしないで助けを求めてしまう子もいます。
そのような子が、その輪を崩してしまうと、他の子はどう思いますか?
「あの子はなぜそうするのだろう」と仲間ハズレにしてしまおうということになるのです。
そのような子供は、自分で整理整頓できない子供が多いようです。
子供達はそのようなことを敏感に感じとるのです。
つまり、いじめられる子は、他の子供と一緒に遊ぶまでに成長していない子供、と、子供たちに判断されてしまったのです。
全てのいじめに当てはまるわけではありませんが、もし、自分の子供がいじめや嫌がらせをされている場合、子供が自分の事を自分でできているか、思ったことを行動できているか確認してみましょう。
子供のかんしゃく
子供が大したことでもなのに、すぐにかんしゃくを起こし、どう対応したら良いか困っているお母さんは多いと思います。
かんしゃくを起こしやすい時期というのは独自の欲求強まっている時期でもあります。
この時期になると、何でも自分でできるお兄さんやお姉さんになりたいという気持ちが現れてくるのです。
しかし、いつまでもお母さんに甘えたい、赤ちゃんのままでいたいという甘えの気持ちもあり、両者が混在しています。
こういった背景もあり、気持ちが不安定なためにかんしゃくを起こしやすいのです。
お母さんに気持ちを上手く伝えられるようになると、かんしゃくはおさまってきます。
そのため、かんしゃくを起こした場合、子供が本当に訴えたいことを感じ、気持ちを汲みとってあげましょう。
してはいけない事をやっても「やってはいけません」と注意する必要はないと思います。子供はいてはいけないことを知っててやっている場合が殆どです。
気持ちが和らいだ時期が来たら自然に理性的な行動ができるようになります。
兄弟げんかの大切さ
兄弟げんかあまりにも絶えないと、激しいと親はうんざりした気持ちになります。
でも、子供の時期の兄弟げんかは悪いことではありません。
子供の時期のけんかはやっていたほうがいいものです。
けんかの経験というのは大切なもので、成長する過程で様々のものを学んでいきます。
ですから、多少のけんかは放っておきましょう。
ケガをするほどの危険なけんかは停めなければなりませんが、多少の殴り合いは黙って見守りましょう。子供の頃のけんかの経験は、相手の痛みや手加減の具合が身につきます。
それを親がとめると、そのような経験ができずに、相手に対する手加減がわからないまま育ってしまいます。
凶悪事件などを見ていると子供の頃のけんかをしたことがなく、相手に対する気持ちや力加減がわからないことに起因している場合があります。
兄弟がいると、けんかは当然のように起こります。
社会に出る前に相手とぶつかり合う経験ができるのは、ある意味、幸せなことです。
ケガがないように見守りながら、止めずに見守りましょう。
相手に対する気持ちがわかれば自分たちで止めるでしょう。
どこまでやっても良いのか、悪いのかを自分たちで判断させましょう。
この時期を乗り越えればきっと優しい気持ちを持った子供に成長してくれます。
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まとめ
育児の悩みについて、代表的なものをいくつかピックアップしてきましたが、子供をキチンとしつけないと、立派に育たないのでは?と、少し力が入りすぎていませんか?
そう考えていた場合、もっと楽観的になったみませんか?
そう考えるだけで気持ちがとっても楽になりますよ。
また、子供が何事にもうまくできないのは、親である自分のせいだと思ってはいけません。
お母さんが自然な姿を見せてあげれば、子供は自分で学んで育ちます。
いつもくよくよしていると、子供はそれを感じでしまうでしょう。
それを見て育った子供は、すぐにくよくよした正確になってしまいますよ。
もし失敗したなら、子供が自ら考え、自分で考えて改善していくものです。
お母さんはもっと楽観的に子供と接し、日常生活を楽しむことが重要です。