一般的に人見知りとは、赤ちゃんや幼児が母親や顔見知り以外の人に対し、恥ずかしがったり、臆病になって泣くことをいいます。
人見知りは主に子供に対し使われる言葉ですが、最近では大人に使われることの方が多くなってきたような気がします。
大人の人見知りは、内気であったり、照れ屋だったりを指す言葉として使われています。
大人の人見知りは、他人と上手くコミュニケーションがうまく取れず、仕事上、困ることもあります。
また、単に恥ずかしがり屋、内気というだけでなく、対人恐怖症である、可能性もあります。
大人の人見知りも、少しだけ自信を持って対処することで克服できる事もあります。
ここでは、人見知りの克服方法として大人の場合ならどう克服したらよいのか、自分に合った人見知りの克服の方法を見つけて、毎日を楽しく過ごせる考え方を提案していきます。
大人の人見知り
子供の人見知りは成長過程で起こることなので、成長過程で自然に収まります。
ですが大人の人見知りの場合には職場や人との付き合いに影響がでるので、何とか克服したいと思っている方も多いはずです。
人に対して気を使ったり、遠慮したりすることは、人見知りでなくとも日常的にあることです。そういったことに過剰に反応してしまっては、社会生活に支障が出てきます。
人見知りの克服は、無理に不安や恐怖を無くそうとするのではなく、今の自身を受け入れ、抱えている不安がこれ以上拡大しないように心がけることです。
また、人見知りでも、それを克服して活躍する芸能人も多くいるのです。
仕事と人見知り
人見知りが激しいので営業の仕事ができなかったり、新しい環境に入ったせいで、人見知りで周囲に馴染めなくて悩むことがあります。
また、就職活動をする人にとっては、面接の印象が悪くならないか心配になるかもしれません。
就職活動のために人見知りを克服したいのなら、アルバイトを経験したり、面接を通じて、人と話すことに慣れておくこともおすすめです。
そういった経験で自信がつくと、人見知りが克服できるきっかけにもなるはずです。
就職の面接は、人見知りでなくとも緊張してなかなかうまく自分を表現するのは困難です。
自分をよく見せようと上手く話そうとせず、面接官の質問をよく聞き、聞かれたことに対して自分の言葉で丁寧に答えることが重要です。
営業の仕事についても、決して人見知りな人は営業できないというわけではありません。
逆に、人見知りであっても営業成績が良い人もたくさんいます。
新しい環境では、初対面の人と仲良く話せる人の方が少ないはずです。
仕事を懸命にこなし、しっかり挨拶するようにしていけば自然に職場に馴染めるようになるでしょう。
自分を守ろうとする本能が働く
人見知りの人は相手が自分を悪く思われたくないという思いが強く、相手に嫌われないか気になって話すことを避けてしまいがちです。
そして、話すことを避けていると、話す経験が必然的に少なくなり、会話が苦手になる負のスパイラルに陥ってしまうのです。
自分を相手に理解してもらいたいという思いから、話したいはずの内容から外れ、伝えたい事が上手く伝われなくなって人見知りになる場合もあります。
また、自分が発言したことにより、相手から悪口を言われないかと不安になることもあります。その結果、話をしないことで自分を守ろうと、人見知りになってしまいます。
この状態での対処方法は相手の反応に対して過剰に反応しないことです。
少々のことでいちいち相手の反応に対して一喜一憂しないことです。
そして、話が相手に伝わらなかったり、理解されないこともあるということを念頭に置いておきましょう。
思春期や異性に対する人見知り
思春期にはいって人見知りをする人もいます。
思春期である中学校、高校など、環境の変化や体の変化に戸惑う時期でもあります。
しらない学校から多くの人が集まる為、警戒心が強くなってしまいます。
思春期には自分の思い通りにいかない場面が多々あります。引きこもり、家庭内暴力、不登校などの問題があります。
不安定な思春期には、周囲の人々の気配りが大きな支えになります。
思春期の人見知りを克服するためには、親、友人など、周囲のサポートが欠かせません。
また、一人で悩みを抱えても、克服するのは難しいことです。
周辺の人々の助けを借りてステップアップしていくことが大切です。
また、同姓に対しては人見知りしないのに、異性に対して人見知りの悩みを持つ人もたくさんいます。異性対し、何を話したらいいのか分からず、異性との関わりを避ける様になる人もいます。
相手によく思われよう考えるあまり、相手に嫌われないかと悩んだり、相手に対する気持ちが大きいほどどうしていいのか分からずに戸惑います。
異性に対しての人見知りを克服するには、力まずに自然体でいることです。変に意識せずにいつもの自分でいることです。
緊張していることが相手に伝わると話しかけにくいものです。
自然体でいることで、自分も相手も緊張せずに話すことができます。
自信と信頼を得る
人見知りの人は相手が自分をどのように思っているかを非常に心配します。
相手が不快になってしまうことが嫌いな性格は、もともとそうだった場合もありますが、何かのきっかけにより自信を失って話すのが苦手になったいうこともあります。
自分の自信を取り戻すことができれば、話すことへの不安や恐怖は克服することができます。
従って、相手や周りの人に信頼を得ることが重要です。
相手によく思われたいがために話すため、肝心な話の内容が薄くなりがちです。
相手との会話の内容が薄っぺらでは信頼を得る事は困難です。
人見知りの克服は、すぐにできることではありませんが、少しずつ会話に対する意識を持ち、会話への信頼を得るように努力しましょう。
信頼が得られれば、自分に自身がつくので、人見知りの克服につながるでしょう。
大勢の前で話す場合
人見知りの人は、話している相手が自分のことをどう思っているか気になる正確なので、話を聞く相手が多い会議や講演会などで話すことはとても苦手です。
しかし、社会人になるとこういった場で話さないといけない場面が出てきます。
ここで、大勢のまえで話す時に気をつけることを挙げてみます。
- 言いたいことに神経を集中させ、相手の気持ちを気にする前に、話す内容に気をつけて話すこと。慌てずに話すようにし、資料は事前にしっかり準備しておくこと
- 自分が話す内容を箇条書きにまとめ、レジュメにそって順番に話していくこと
- 長く話すことは本人も聞く方も疲れるので、途中に休憩を入れて、休息を入れること
このような感じですが、会話をスムーズに進行するためにリハーサルしておきます。 あまりに説明が多いと時間も足りなくなり、聞いている相手も疲れてしまいます。
このような経験を積み重ねていく事が人見知り克服へ第一歩です。
聞き上手になりましょう
人見知りの人が話を上達させるには、相手の話をきちんと聞くことから始めましょう。
聞き上手は話し上手になるための第一歩です。
人見知りの人は話よりも相手の反応が気になる為、話の内容が二の次になる場合が多い傾向にあります。
しかし、相手とコミュニケーションを図るには話の内容が大切です。
相手の表情に囚われ過ぎずに、話の内容に集中して、話の内容を理解することを心がけましょう。話をしっかり聞いてくれる相手なら、相手も信頼して話してくれるでしょう。
話によるコミュニケーションは社会人にとって基本であり、身につけておくべき礼儀でもあります。
まとめ
人見知りの人は、人見知りの性格を活かしましょう♪
人見知りの人は相手を気にし過ぎて話ができないことが悩みです。
人の心を大切にする性格をうまく利用することが、人見知りの人の強みになり、それが自信につながります。
人見知りの人は相手の気持ちを考えて行動し、発言できます。
常に相手を立てて自分が身を引くその行動は、相手から見ると好印象です。
相手に好印象を持たれれば、それが自信につながり、会話も楽しくなるでしょう。
人間、誰にでも長所、短所があります。
その短所を克服したり、逆に利用してステップアップしていく人が多くいます。
人見知りを克服するには、短所だと思う事を逆に活かしてメリットに変えてしまうのも、人見知り克服のための方法の1つです。