白髪ってどのようにしてできるのでしょうか?
年齢にも関係ありますが、黒い髪がふさふさの人もいれば真っ白になっている人。
白黒まじりの人と言った具合に、明らかに個人差があるようです。
昔から白髪になるとはげないとも言われていました。
それは本当のことなのでしょうか。
そこで今回は、白髪が多い原因や根本的な予防と対策について解説します。
目次
白髪の原因
そもそも、黒い髪はメラノサイトと呼ばれる細胞がメラニン色素を生成し、それが黒く見えているのです。
白髪というのはメラニン色素が生成されていない状態なのです。
メラノサイトの働きが悪くなり、白髪が増加してくるのです。。
それでは、メラノサイトの働きが悪くなる原因はどこにあるのでしょうか。
現代でも詳しいことは、分かっていませんが、いくつかの要因が考えられています。
・遺伝による影響
髪の毛は遺伝の影響を受けやすいことが知られていて、親が白髪であれば、子どもが白髪になる確率は高いと言えます。
・年齢による影響
メラノサイトという色素をつくる物質は、年齢とともに働きが悪くなってきます。
メラノサイトという色素を作る物質は、年齢とともに機能が衰えてきます。
そのため、高齢者に白髪が多いのです。
・ストレスによる影響
ストレスで髪の毛が真っ白になったという話を聞いたことはないでしょうか。
ストレスは髪の毛にすぐに影響してしまうのです。
・ダイエットによる影響
体全体が健康は重要な要素で、栄養バランスが悪かったりしたら、それが頭皮に表れてきます。
ダイエットをやりすぎると白髪が増えるということはよく言われています。
健康な体でなければ、健康な頭皮、髪の毛は維持できないということなのです。
その他にも原因はありますが、基本的に白髪を予防することは現代医学では難しいと考えられています。
また、頭皮が傷んでいる場合であれば、白髪よりも抜け毛が心配になるのではないでしょうか。
髪の毛の構造
髪の毛の構造は三層になっています。
一番内側が毛髄質、その上が毛皮質、一番外側が毛小皮となっています。
そして、髪の色を決定しているのがメラニン色素です。
メラニン色素は主に毛髄質と毛皮質にあります。
メラニン色素には黒または茶褐色のユーメラミンと赤褐色または黄色のフェオメラミンの2種類があり、この働きによって、髪の色が決まるのです。
メラニン色素は毛根にある細胞でつくられ、この色素が毛皮質になければ白髪となります。
歳を重ねるにつれ、この細胞の働きが衰え、メラニン色素が失われると、白髪がふえるのです。
一般的に、これが老人性の白髪と言われるものです。
これとは別に若白髪はほとんどが遺伝性の場合が多く、メラニン色素をつくる組織が弱いため白髪になります。
白髪を防ぐには
歳を重ねていくと白髪になるのは、ある程度はやむを得ないことだといえます。
しかしながら、まだそのような年齢でないのならば、何らかの原因がありますし、その対策を考えるべきでしょう。
原因を考える前に、白髪になるのはどのような人かを考えてみましょう。
昔から、白髪の原因のひとつは遺伝であるという、説があります。
また、白髪を抜くと増えるという話もよく聞きますよね。
これらは実際のところ本当なのでしょうか?
まず、白髪と遺伝の関係については、正直なところ正確には分かっていないようです。
遺伝によって髪の質や色などが親と似ているということは、間違いないですから、白髪になりやすさと言ったものも遺伝に無関係とは言い切れないでしょう。
しかし、現代の医学ではその因果関係を証明することはできていないのです。
白髪を抜くと白髪が増えるというのはウソ
それから、白髪を抜くと白髪が増えるということを聞いたことがありますか。
これは明らかにウソです。
ただし、白髪を抜くということは毛根や頭皮に少なからずダメージを与えてしまいますから、抜くことはよくないと言えます。
白髪は毛根が傷んでいるのではなく、色素細胞の働きが弱くなっているのです。
白髪であっても毛根はしっかりしているでしょうから、抜いてしまうのはもったいないということですね。
また、一夜で白髪になってしまうという話もよく聞きますね。
これもウソです。
白髪というのはメラニン色素がない毛髪ですが、一度黒くなった髪からメラニン色素がなくなるということはないからです。
髪の毛が伸びてきて、その部分から白髪になるということはありますが、それは徐々に白髪になっていくということです。
白髪と食生活
白髪の原因の一つとして頭皮が不健康状態にあるということがいえます。
白髪を防ぐということは頭皮を健康に保つということに大きく関係しているのです。
頭皮の健康はコラーゲンが重要なポイントになっています。
コラーゲンは美容の話の時にも出てくると思いますが、年を取るということはコラーゲンが減少するということを意味しています。
若い時には体内でコラーゲンが生成されています。
コラーゲ重要なの生成を妨げているものは活性酸素と言われています。
活性酸素の働きが活発になることでコラーゲンが生成されなくなっていくのです。
ですから、活性酸素を弱める働きをするものを増やせばよいという理屈になります。
それには、ビタミンEやビタミンCが良いと言われています。
ごく一般的なビタミンですから、日常の食事の中で摂取できます。
ビタミンCは果物や野菜に豊富に含まれています。
それからビタミンEはウナギなどに含まれています。
ウナギは毎日食べることはないでしょうから、その他でビタミンEが含まれる食物を調べてみるとよいでしょう。
髪の毛そのものはたんぱく質で作られていますから、このような必須であると言うことです。
要するにバランスの良い食事を心がけることが白髪の原因をなくすことにつながるのです。
まとめ
通常、髪の毛は身体の健康状態に敏感に反応します。
体の調子が悪いと髪の毛の調子も悪くなります。
慢性的に栄養バランスが悪い場合は、抜け毛や薄毛になる可能性があります。
そして、白髪も抜け毛と同じような要因によるものと考えられています。
不規則な生活や不摂生、偏った食事などが髪の毛に悪い影響を与え、それがメラノサイトの活動を抑制してしまうということです。
白髪が増えたからといって、シャンプーや薬剤などを使い外部から何とかしようと考えるのは間違いです。
白髪の原因は身体の内部にあるのですから、その原因について対策しないと意味がありません。
薬で一時的に治してもすぐ再発してしまうということです。