家庭や子供ができると、自分も「いつかはマイホームが持ちたい」と思う方は多いと思います。
自分好みの家、自分で決めた間取りの家を造りたくなりますよね。
マイホームの購入は生涯のうちで最も大きな買い物です。
現金で購入できる方はなかなかいないので、住宅ローンを組む方がほとんどです。
しかし、希望したからといってすべての方が住宅ローンを組めるわけではありません。
住宅ローンを組むには事前に審査があり、思ったより簡単ではないんですね。
ここでは住宅ローンの審査が難しい場合や否決の理由、有利に通過する方法について解説していきたいと思います。
目次
住宅ローンの審査が通らないとお悩みではありませんか?
- 勤務年数が少ない
- 他のローンの借入状況に問題がある
- 健康状態が悪く、団体信用生命保険に加入できない
- 住宅を契約したが住宅ローンの審査で断られてキャンセルになった
マイホームが持てると人生設計に広がりがでる
- 待ち望んだ素敵な家に住める
- 好きなペットが気兼ねなく飼える
- 家庭菜園、ガーデニングを楽しめる
- 趣味の幅が広がる
住宅ローンの審査の対象となる要素
住宅ローンの年収負担率とは?
「年収負担率」というのは、(年間に返済する額÷年収×100)で求められる割合の事です。
例えば、年収500万円の人が年間100万円の返済をするとした場合の年収負担率は20%になります。
金融機関は、この割合によって融資額を申請していきます。
多くの金融機関は、通常25~35%に設定していることが多く、その割合は年収によって変わってきます。
例えば
年収250万円未満の場合 | 年収負担率25%以下 |
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年収250~400万円の場合 | 年収負担率30%以下 |
年収400万円以上の場合 | 年収負担率35%以下 |
という具合に、年収の高さに比例して年収負担率も上がっていきます。
但し、年間返済額については、借入額を基準にしているのではなく、借入年数と金利で計算されています。
実際には、勤務状況や家族構成、年齢等を総合的に審査されて借入額が決まります。
過去と現在の債務状況
クレジットカードは多くの方が持っていて、現代社会では必要不可欠なものとなっています。
買い物やキャッシングで利用した場合の返済や滞納した時の記録は全て「個人信用情報」に登録される事になります。
住宅ローンの審査を依頼した場合、金融機関はこの個人信用情報を確認する事になります。
借り入れは何社からか、借り入れの総額や、返済状況など、過去の滞納の回数等が分かります。
また、過去の滞納の情報は過去5年間ほど残っていると思われ、その滞納の状態によっては審査が通らなくなる可能性があります。
勤続年数の重要性
住宅ローンにおける審査の場合、年収の高さよりも、その安定性を金融機関は重要視します。
このような尺度から、正社員で働いている方が雇用が安定していて継続して雇用されている可能性が高いと判断され、審査に通る可能性が高いです。
さらに安定性で考えた場合、勤続年数も影響します。一般的に、同じ会社に3年以上勤めていれば審査をクリアしやすいようです。
しかし、転職等によって3年に満たなかった場合、キャリアアップのためなど、その転職理由によってはクリアできる可能性も十分にありますので、申し込み時にはそれもアピールしておくと良いと思います。
年齢と年収の重要性
住宅ローンを申し込む際、年齢がある程度若い方が有利と言うのは否めません。
借入可能な年齢は20~70歳で、完済時の年齢を80歳未満と設定している金融機関が一般的です。
また、ローンの返済期間は30年で組む場合が多いですが、かといって50~80歳までローンを組もうとしても、簡単には借りられないよです。
この場合、定年の年齢が60歳とした場合、その後の20年の収入が必然的に減ってしまういう懸念があるからと言われています。
このような場合は、50歳で借り入れをした場合、返済期間15~20年に短くすれば審査が通るといったことがあるようです。
住宅ローンの借り入れ額は、年収によって決まると言われています。
金融機関によって最低年収の額と言うのは決まっていませんが、通常、200~300万円の場合が多いようです。
40代以上では住宅ローンを組めないのか
住宅ローンを借りる場合、若い方が審査に通りやすいというのが一般的な考えです。
その大きな理由として、20代で組む場合と40代で組む場合、その返済期間に大きな差が出てくると言う事が挙げられます。
例えば二重五彩で35年ローンを組んだ場合、返済時は60歳ですのでまだ働いているという可能性があります。
しかし、40歳で35年ローン組んだ場合、返済時の年齢は70歳ということになり、既に定年を過ぎていて、現在程の収入が得られてない可能性があると考えられるからです。
このような理由から、住宅ローンを組む際の年齢は若い方が良いと言う考え方が一般的になっているのです。
しかし、実際には40代で家を購入する方は多く、住宅ローンを組んだ人の1/4が40代上というデータもあります。
また、40代で住宅ローンを申し込む際に注意する事は、定年までにローンを完済すると言う点です。
これを前提として審査が進んでいきます。
月々の返済額や預貯金の額、最初の頭金はどの位、準備できるかなど、事前にチェックしておくべき事項が多くあります。
40代のリスクをしっかり考えて審査を申し込めばクリアできる可能性は十分にあると考えられます。
住宅ローンの審査に通る可能性を上げるコツ
借りやすい所から申し込もう
審査に通すコツとして、「審査に通りやすい金融機関を選ぶ」ことが大切だということをご存知でしたか?
金融機関は独自の審査で申込者の返済能力を審査しますが、最初から審査が厳しいところに挑んで審査に落ちた場合、次に審査を受ける金融機関で、なぜこの人は審査に通らなかったのだろうと懸念すると思うのです。
そうなってしまうと、2つ目見つめの金融機関に申し込んでも更に審査に通りにくいと言う負のスパイラルに陥ってしまう可能性があります。
このような状況を避けるためにも、「審査に通るそうな金融機関」を最初は選ぶことがとても大切になります。
それでも審査に通らなかった場合でもまだ諦めるのは早いです。
「フラット35」と言う住宅ローンで申し込んでみると良いでしょう。
一般的な金融機関の住宅ローンの審査より手順が低くされている場合が多く、審査に通る可能性が見えてくるのです。
40代からの住宅ローン
40代からローンを組むと、返済完了が定年だとした場合、返済期間がどうしても若い世代に比べて短くなる上に、月々の返済額も多くなってしまいます。
楽観的に定年後に退職金での返済を考える方もいますが、その時になってみないと退職金が実際に出るかどうかはわからないですし、老後のための蓄えも残しておきたいですよね。
ですから、退職金をあてにせずに住宅ローンの返済ができないかどうかの見極めも大切です。
また子供が大きくなってくると、教育費の負担が増えてきます。
さらに並行して、親の介護が必要になる時期でもあり、経済的な負担が増えてくるようになります。
ですから、近い将来に出てくるような問題も含めて、返済計画を立てる必要があります。
健康状態は万全に整えておくこと
最近の住宅ローンは、申し込みの際に団体信用生命保険に加入することが条件となっている場合が増えています。
例えば、検査者が住宅ローンの返済中に病気などで働けなくなった場合や死亡した場合、返済者に代わって生命保険会社が住宅ローンの残務を代わりに返済すると言うものです。
これは、通常の生命保険と同様に、加入の際の健康状態が見極められます。
また、糖尿病や高血圧などの慢性疾患の場合、このような団体信用生命保険に加入できない場合もありますが、最近は条件が緩くなってきている団体信用生命保険を扱っている金融機関もあるので、そのような金融機関で申し込むとよいでしょう。
ですから住宅ローンの審査には返済者の健康状態も問われることになるので、結果的にはこれも審査の対象になるというふうに覚えておきましょう。
共働きで住宅ローンを返済
共働きの世帯の場合は、様々な選択肢が増えてきます。
例えば、夫婦2人でローンを組む場合、夫婦2人の収入を合算して代表者1人がローンを組むこともできます。
また、夫婦個別に住宅ローンを組むには「ペアローン」と言う住宅ローンが有ります。
個別に住宅ローンを組むので、元本がそれぞれ少なくて済むのがメリットです。
審査もそれぞれの収入を審査して、返済の比率も決めていきます。
しかし、片方が死亡した場合、通常のローンなら残務は保険で相殺されますが、エアロンの場合は個別に入っているため、残った方はその後も支払い続ける必要があるというデメリットがあります。
その他、収入を合算して組めるローンもあります。その際には、1人が債務者、もう1人は連帯保証人と言う形になり、どちらにも債務の責任はつくようになります。
まとめ
このように、各家庭の諸事情によって住宅ローンの組み方にはいくつかの種類があります。
これまでに利用してきたローンの返済の履歴や現在の健康状態など、幾つかの要素が住宅ローンの借り入れには影響します。
人によって借り入れの条件は様々です。
しかし、ここで諦めていては夢のマイホームを手に入れることはできません。
マイホームを手に入れるためにも、家族で協力しあい、自分に合った住宅ローンの組み方を考えてみると良いでしょう。