忘れ物が多い原因とは!?もしかして病気なの!?

忘れ物が多い

もの忘れが酷くなっていませんか?

「あの番組に出てた、あれで有名なあの人…」とか、「何しようと思って立ち上がったんだっけ…?」とか、ちょくちょくもの忘れすることありますよね。

でも、あまりにも頻度が高くて、病気なんじゃないか…と心配になったことはありませんか?

今回は、もの忘れにはどういった病気が絡んでいて、ど忘れとはどう違うのか、その違いについてご説明します!

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忘れ物が多いのは病気のせい!?何が原因なの!?

忘れ物が多いのは病気

まずは、発達障害によって忘れ物をしやすい方についての説明をします。

ADHDという名を聞いたことがあるでしょうか?

ADHD〔注意欠如・多動症(注意欠陥/多動性障害、注意欠陥・多動症)〕

別名がそのまま特徴を表していますが、大きな特徴としては、不注意、多動性、衝動性があります。

(1)不注意

  • 集中力、注意力がもたず気が散りやすい
  • 忘れ物をしやすい忘れてはいけない、という意識を持ち続けることが難しいため
  • すぐに物をなくす
  • 遅刻、書類の誤字脱字なども頻繁にある

大切な書類をタクシーに置き忘れたり、家の鍵や財布をしょっちゅうなくしてしまうの徴の一つ

(2)多動性

  • 周囲から見ると、大人なのにいつも慌てている印象
  • あっちを考えたり、こっちを考えたりとせわしない
  • デスクの上も片付けられず収集が付かない状態
  • 単純作業が苦手
  • 一方で同時に複数の事柄をこなすことは得意

(3)衝動性

  • 思いついたことはすぐにやらないと気が済まない
  • 空気を読むことが苦手で、会話の最中に相手の会話に割り込んだり、失言が多い
  • 並んで順番を待つのも苦手で、すぐにイライラする

忘れもの以外の点でも気になる点がある方は、チェックリストで簡単にチェックできるので、やってみて下さいね。→ADHDチェックリスト

社会に浸透するADHD

こう見てみると、子供のころからクラスにこういった子は1人くらいいたな、という印象を持つのではないでしょうか?

そういった子供たちは、だいたい3~4歳の時に周りの大人により気付かれます。

大人になるにつれて約3分の1は改善し、残りの3分の1はわかりにくくなり、残りはそのままという形に分かれるようです。

わかりにくくなった人たちは、一見普通に暮らしていても家に帰るとゴミ屋敷で暮らしている、など片付けられない症候群の人が多い傾向にあります。

大人になって判明する人もいる

しかし、中には大人になってから「他の人と比べて、どうもミスが多くどこかおかしい気がする」と自分で来院する方もいるようです。

そういった方々は、症状の特徴にもあるように、周りから不注意な印象を持たれて生きづらさを感じ不安障害も併発している人も少なくありません。

もし、ADHDと判明して対策をこうじた方が良いと感じるならば、心療内科などを受診してみるといいですよ。

ADHDは病気というよりは、脳の「クセ」であり、ちょっとした工夫で問題なく過ごすことが出来る場合もあります。

忘れ物が多い大人は老化現象のはじまり!?

忘れ物が多いのは老化?

今までADHDの場合を見てきましたが、当てはまらないけれど忘れ物は多い、という方はどうでしょうか?

そういう方は、脳が疲労する「脳疲労」状態にある場合があります。

「脳疲労」とは…入ってくる情報が多すぎて疲弊している状態

脳に情報を入れる「インプット」↔ 情報を処理して行動する「アウトプット」

このバランスが取れていれば問題ありません。

しかし、現代社会はインプットが過剰になりがち

平日も休日もスマホで情報収集する癖はついているし、テレビ・ラジオ等でも常に情報が流れてくる

脳が消化不良になり、体でいう「食べ過ぎ」

感情に関わる神経伝達物質のセロトニンや、記憶に関わる神経伝達物質のアセチルコリンの働きが悪くなる

脳内のネットワークが悪くなる=「脳疲労」

「ど忘れ」しやすくなる

例)2階に上がったのに、何しに来たのか忘れた、人の名前が出てこない、あれ・こればかり使い固有名詞が出てこないなど

※認知症との違い
今回あまり詳しくは取り上げませんが、認知症は、新しい記憶が作られないので、忘れたこと自体も忘れてしまう
旅行に行ったこと自体も忘れてしまう、などの症状があります。

それに対し、ヒントがあれば思い出すのは、認知症ではなく「ど忘れ」になります。

しかし、「認知症じゃないならいいや」ではなりませんよ。

実は、脳疲労は放っておくとうつ病の原因になったり、将来認知症になる可能性を高めてしまうこともあるんです。

自分の脳はどうなのか、下記に当てはまる項目があるか簡単にチェックしてみて下さいね。

  1. 夜中に目が覚めたり、朝早く目覚めがちである
  2. 寝つきが悪い
  3. 食事が楽しめず、義務的になっている
  4. 便秘である
  5. 体は動かしていないのに、酷い疲れを感じる
  6. 気持ちが沈んで、希望がもてない
  7. 考えがまとまらない
  8. イライラする
  9. 自分は価値がない人間だと思う

1つでも、毎日当てはまる症状がある方は、脳疲労状態と言っていいかもしれません。

それでは、脳疲労状態はどうすれば改善されるでしょうか?

それは、1日5分でも、何も考えないでボーッとする時間をもつことです。

これ、案外難しいのではないでしょうか?

かくいう私も、「何も考えない」のは難しいです…

ボーッとしようとしても、仕事のあの件のことや、あの心配事のこと…などとつい考えてしまいがちです。

そんな時は、瞑想のように静かな音楽をかけるのもいいですが、全く音楽もかけずテレビも付けず、外の音・自分の呼吸に集中してみましょう。

頭が何か考え始めたら、自分の呼吸の様子を実況中継するんです。

「鼻からスーッと息を吸って、肺が大きく膨らんで、その息が鼻から出ていって…」といった具合にです。

それを習慣づけておくと、効率的に何も考えないで過ごす時間をもてるようになります。

ちなみに、どうしても気になることが頭をグルグルしている時は、無理にあたから追い出そうとせずに、一気に書き出してみましょう。

書き出すと整理も出来ますし、気持ちも幾分かはスッキリすると思いますよ。

子供の忘れ物防止には何が最適!?おすすめしたい対処法

忘れ物防止

上記にあてはまる方も、あてはまらない方も、お子さんの忘れ物が多くてどうにかしたい、という方もいますよね。

そういった方のために出来る対策を下記にリストアップしておくので、参考にしてみて下さいね。

  • 今できること、気が付いたことは後回しにせずにすぐにやる持ち物の準備は、必ず前日にやる
  • 持ち物の一覧表を玄関前に貼っおき、出かける前にチェックする習慣をつける
  • カギ・財布・定期券など毎日使うものは、紐をつけてカバンに付ける
  • カバンの中は出来ればきちんと間仕切りしておき、置く場所を決めておく
  • 予定を付箋に書いて、目立つところに貼っておく
  • スマホを持っていれば、リマインダー機能を使い、アラーム機能も活用する

まとめ

子供

いかがでしたでしょうか?

上記にあてはまる症状はありましたか?

もしチェックリストをしてみて、気になる点があれば一人で悩まずぜひ専門家に相談してみて下さいね。