猫には嚙み癖があるのをご存知ですか?
特に、子猫の時は猫ちゃんには悪気なく嚙んでしまい、飼い主さんが痛い思いをすることもあります。
実際に、どうすれば嚙み癖を治せるのかと悩んでいる方もいるかもしれません。
実は、猫が噛むのは本能的なものでもあり、また感情表現の一つでもあるんです。
今回は「猫が噛む癖にはどのような心理があるんだろう?」ついて詳しくご説明します!
目次
猫が噛む時の心理を考えると何で噛むのかわかる!
まず、猫がどうして嚙んでしまうのかを見ていきましょう。
狩猟本能
実は、猫は動物的に優れたハンターなのです。
トラやライオン、チーターなどもネコ科ですよね。
そのため、フワフワの子猫でも、動くものを見ると本能的に飛びついたり、噛みついたりしたくなってしまうんです。
好奇心
人の赤ちゃんは、何でも口に入れてしまいますよね。
それと一緒で、子猫のうちは見るもの全てに好奇心旺盛で、何でも口に入れて感触を確かめてみようとします。
そのため、飼い主さんの手や足なども舐めたり噛んだりして、感触を確かめようとします。
興奮しすぎた時
人間の赤ちゃんでも、おもちゃが楽しくて興奮した時や、好きな食べ物が見えて嬉しくて興奮した時など、両手をブンブン振り回したり大きな声を出したりしますよね。
猫も同じで、遊んでいて興奮した時に勢い余って噛んでしまうことがあります。
加減がわからない
子猫のうちは、相手がどのくらいで噛むと痛いか、加減がわかりません。
赤ちゃんのうちに他の子猫と一緒に過ごしていると、お互い噛みあったりじゃれあったりする中で、どのくらいの強さで噛むと痛いのかをわかっていきます。
しかし、子猫のうちから人の手で育てられていると、そういった経験をしないので人が加減を教える必要があります。
次の項で、どうやって加減や噛み癖をしつければいいのかお話しますので、次は猫が噛んでしまう精神的な理由をご紹介します。
甘えている・構ってほしい・遊び足りない
飼い主さんが忙しくて家にいる時間が少ないとか、あまり遊んであげられずにいると、寂しくて噛んでしまうことがあります。
これは子猫でももちろん、成猫でも噛んでしまうことがあります。
また、飼い主さんの遊び方が猫ちゃんの希望と違った場合、ストレスで噛んでしまうこともあります。
飼い主さんの構い方・愛情表現が、猫ちゃんにとって度が過ぎる
上で述べた場合とは逆に、飼い主さんがあまりにもべったり構いすぎていると猫が嫌がって噛むことがあります。
猫は特に、犬などとは違い1匹で過ごす時間も欲しいタイプですから、あまりに飼い主さんが可愛さのあまり、撫でたりしすぎるとストレスを感じることがあるんです。
こういった時は、猫なりに「もうやめて」アピールをしていますので、よく観察してみてくださいね。
顔が険しくなったり、尻尾を振り始めたり、また離れて姿勢を低くしたりしていると「もうやめて」アピールの場合が多いようです。
八つ当たり
人間でも、突然びっくりさせられてイラッとしたり、また嫌なことが起こってイライラすると八つ当たりすることがありますよね。
それは猫も同じです。
人間は、イライラしても噛みつく人はあまりいないと思いますが、大声で起こったり物を叩いたりすることはありますよね。
猫にとっては噛みつくことがそれにあたります。
特に猫は自分のペースを乱されることを嫌います。
例えばやんちゃ盛りの小さな子供がいるご家庭では、子供が急に大きな音をたてたり、大声を出したりしてしまうこともありますよね。
それが猫はストレスに感じて、子供に噛みついてしまうことがあるかもしれません。
そういった意味でも、猫はお年寄りが好きな傾向があるようです。
歯茎がかゆい・むずがゆい
歯が生え変わる頃の子猫は、歯茎がむずがゆい感じがするそうです。
それを解消するために、何でも噛んでしまうことがあるようです。これもまた、人間の赤ちゃんと一緒ですね。
人間の赤ちゃんも、歯が生え始める頃はむずがゆいらしく、ブーッと口を鳴らしたり、おもちゃなどをガジガジして歯を立てることがあるのでそれと同じですね。
猫に噛む癖がありませんか?良いしつけ方は?
それでは、噛み癖はどうやってしつければいいでしょうか?
まず、絶対にやってはいけない事をいくつか挙げます。
<しつけでやってはいけないこと>
叩くこと
人間も体罰は虐待と考えられるように、猫を叩いてしつけようとすると、猫が寄り付かなくなってしまいます。
猫の名前で?る
飼い始めの時は特に、猫の名前で叱っていると「名前=怒られる言葉」だと勘違いしてしまいます。
そうすると、今後猫が名前を呼ばれるたびに怒られたのかと思い萎縮してしまいますので、名前ではなく「ダメ!」と言いましょう。
<効果的なしつけ方法>
効果的なしつけ方法はシンプルですが、猫が噛んできたら、すぐに「痛い!噛むのはダメだよ!」と言うことです。
猫に「普段は優しく接しているのに、噛んだら急に反応が変わった…」と気づかせてあげることが重要です。
それでも効果が無い場合、噛んだらすぐに別室に行く、というのもわかりやすくいていいです。
他に、噛み癖を治すために猫が嫌がるニオイや味付きのローションというのもあります。→噛みぐせノン 愛猫用 塗るタイプ 100ml
飼い主さんの腕や足に付けると、猫が噛み付くのは防げるかもしれませんが、寄り付かなくなってしまうかもしれないので、ほどほどにしましょうね。
猫が噛むのは甘えている可能性も!
猫が甘える時は、いろいろな表現をします。
しっぽをピンと立てたり、喉をゴロゴロして気持ち良さそうな様子を見ると、飼い主さんに甘えているのがわかります。
ちなみに、しっぽをピンと立てるのは、子猫がお母さん猫にお尻を舐めてもらい綺麗にしてもらう時の名残があるようですよ。
そういった甘えている時に、甘噛みしてくることもあるかもしれません。
くつろいでいたのになぜ噛むの?と思われるかもしれませんが、実は噛むのは猫が飼い主さんを好きすぎて気持ちが高まった時にするそうです。
その他に、吸い付き行動と言ってお母さん猫の乳やミルクを飲んでいた頃の癖で噛む癖が付いている子猫もいます。
こういった猫は、早いうちにお母さん猫から離され人間の手に渡った猫である、場合もあります。
そういう猫は、本当はもっと甘えたかったという想いが高まり、飼い主さんにもっと構って!というアピールから甘噛みすることもあります。
いずれにせよ、飼い主さんのことが大好きでお母さんのように慕っているということになりますね。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
猫も人の手に渡っても、本能的なものから噛むことが多いという事がわかりましたね。
猫にとっては甘噛みのつもりでも、飼い主さんにとって痛いと感じるなら、早いうちから加減を教えてあげましょう。
飼い主さんが猫のお母さんの役割を果たして、猫も幸せな気持ちでいられればいいですね。