喪服に種類があるのをご存知ですか?
略式喪服は通常のお葬式に着て行ってはいけないんです。
「そもそも、略式喪服って何…?」と思った方、この機会に喪服の種類について勉強しておきましょう。
いざという時に慌てないように、喪服の準備をしておくといいですね。
今回は、略式に焦点をあてて、喪服と略式喪服の違いについてご説明します!
目次
略式喪服の男性編!どんな服装なら大丈夫!?
略式喪服についてご説明する前に、まずは喪服の種類についてご説明します。
喪服には、正喪服・準喪服・略式喪服の3種類あります。
それぞれにふさわしい使い方があるので、見ていきましょう。
(1)3種類の喪服
正喪服 <最も格式高い>
着るとき:葬儀・告別式~一周忌
着る人:喪主・遺族
■男性…和装(紋付羽織袴)or洋装(モーニングコート)
■女性…和装(黒紋付)or洋装(ブラックフォーマル)
準喪服 <一般的な「喪服」>
着るとき:通夜・葬儀・告別式~一周忌
着る人:喪主・遺族のみならず参列者、ともにOK
■男性…ブラックスーツ(スーツはシングル・ダブルどちらでもOK)
■女性…ブラックフォーマル(ワンピースやアンサンブル)
略式喪服 <一番格式が低く、自由度が高い>
着るとき:急な弔問(仮通夜)や、三回忌以降
着る人:参列者
■男性…ダークスーツ(※あとで詳しく!)
■女性…礼服ではない地味色のワンピースやスーツ(※あとで詳しく!)
(2)男性の略式喪服とは
ブラック、グレー、濃いネイビーのスーツが相応しいとされています。
ストライプのスーツでも、柄が目立たない色味であればOKになります。
正喪服と準喪服では普段、着ているビジネススーツで代用することは、基本的にNGですが、略式喪服の場合はOKです。
シャツは原則白、ネクタイやベルト、靴は全て黒色で統一します。
普段と変わらない印象ですが、ネクタイなどの小物を黒で統一することで、法事でもOKになるので良いですよね。
当然ですが、アクセサリーは結婚指輪を除いてNGなので、ピアスなどは付けないようにしましょう。
略式喪服の女性編!色は!?ガラは!?どこまでなら問題ないの!?
女性の場合も、基本的にダークカラーのスーツやワンピースならOKとなります。略式喪服では、パンツスーツでもOKです。
そして、スーツの中のインナーも黒などのダークカラーにし、靴やバッグも黒に統一します。
そして法要の時は、基本的にストッキングも黒にした方が無難でしょう。でも、三回忌以降だと、肌色のストッキングでもギリギリOKです。
靴もエナメルなど光沢があるものではなく、お葬式に参列するとき同様、飾りの付いていない落ち着いたデザインのものがいいです。
そして、目立たないものであれば、多少水玉やストライプ、チェック柄などが入っていても構いません。
略式喪服の知っておきたい大人のマナーまとめ
略式喪服は、準喪服などと比べて制約が少なく、自由度が高いですが、最低限守るべきマナーはあります。
以下でご紹介します。
略式喪服はあえて黒よりグレーやネイビーを
今まで略式喪服は、ダークカラーがよいとお話ししてきましたが、お葬式のように全身真っ黒だとあまりよくない、という意見もあります。
グレーやネイビーのスーツをお持ちの方ならいいですが、黒しか無い、という方は前もって遺族の方に相談してみるといいかもしれません。
「平服」と言われても要注意!
女性は、夏場でもノースリーブや半袖など肌が出る服よりは、七分袖程度のもの、そしてスカートの丈も膝が隠れるほどの長さは必要です。
三回忌以降になり、身内だけで法要を行うとき「平 服でおこしください」と案内がある、場合もあります。
しかし平服といっても、TシャツやジーンズでOKなわけではなく、基本的に略式喪服で行ったほうがいいでしょう。
故人が亡くなって2年ほどの三回忌までは、まだ遺族にとっては喪の雰囲気が残っているので、参列者は配慮が必要です。
しかし、七回忌ほどになって年数が経てば、だんだんとフォーマルな印象から、家庭的な雰囲気に変わってきてカジュアルダウンしてくることもあります。
略式喪服でも、毛皮やファーはNG!
お葬式でもそうですが、三回忌以降でも殺生を連想させる毛皮やファー、パイソン柄、牛革など動物の毛皮を使ったものはNGなので注意しましょう。
女性は特に、バッグや靴になどに牛革やパイソンを使ったものが多いので要注意ですね。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
喪服について、基本的なマナーはわかっていただけたと思います。
故人をお悔やみする気持ちを尊重するためにも、ぜひきちんと喪服のマナーを守って参加できるといいですね!