勤め先の会社に有給休暇の申請をするとき、理由を何て書こうか悩んだことはありませんか?
「私用のため」と書いたら、上司に「理由を明確にして」と言われたことがある方もいるかもしれません。
実は、有給休暇に理由は不要なんです!
有給休暇は従業員に与えられた当然得られるべき権利なので、その理由が不明瞭だからといって有給休暇が取れないなんてことにはなりません。
今回は有給休暇の理由の書き方について詳しくみていきます!
目次
有給休暇の理由の例文を紹介
まず有給休暇の理由をどんな風に書いているのか、例文をあげてみます。
どうしても何か書きたいという方はぜひ参考にしてください。
理由1…結婚式
「親族の結婚式に参列するため、有給休暇を申請致します。」
※1週間など、長めに休みたい場合
「親族が海外で結婚式を挙げるので、参列のために○○日間有給休暇を申請致します。」
理由2…子供の行事
「子供の学校行事のため、有給休暇を申請致します。」
理由3…法事
「遠方に住む親戚の家で法事の集まりのために、有給休暇を申請致します。」
理由4…通院
「人間ドッグを受けるために、有給休暇を申請致します。」
「病気を療養するため、○○日間有給休暇を申請致します。」
そのほか、「免許の更新に○○まで行く必要があり、一日がかりになる」なども使えます。
そもそも有給休暇に理由なんて必要?
そもそも、有給休暇は一定条件を満たす労働者は当然得られる権利なので、理由は必要ありません。
そのため、理由は空欄にしていても問題はないんです。
先ほどご紹介した通院や冠婚葬祭はもちろんのこと、「旅行に出かけるから」「ショッピングを楽しみたいから」「自宅でボーっと過ごしたいから」など何でもOKです。
詳しく書きたくない場合は、「私用のため」でも問題ありません。
しかし、嘘はあまり書かない方がいいんです。
嘘の理由を会社に伝えた場合、懲戒処分の対象になる可能性があります。
有給休暇の取得理由は法律で定められていませんが、就業規則に『各種届出等で虚偽の申告を行わないこと』などの記載があった場合は、処分の対象になることがあります。
もともと有給休暇の理由は必要ないので、嘘をつくのは避けるべきかもしれません。
有給休暇の理由に「私用のため」じゃだめ!?
有給休暇の理由を「私用のため」と書いて、
「忙しい時期なのに、はっきりした理由を教えてくれないと有給休暇はあげられない」
「代わりの従業員がいないからちょっと無理」
といった理由で断られた方もいるかもしれません。
会社側には「時季変更権」と言って「事業の正常な運営を妨げる」場合は従業員に対して別の日に有給休暇を取ることを求めることが出来ます。
しかし、これは極めて例外的に行使できるもので、日常的なものではありません。
また、「これは有給休暇の申請を拒否することができる」わけではなく、ただ「日程をずらすことができる」ものなので、よく頭に入れておきましょう。
もちろん、これを読んでいる方は有給休暇をとる日程は職場になるべく迷惑がかからないように考えていると思います。
それなのに上記のように申請を断られていつまでたっても有給が取れないという場合は、労働基準監督署に相談しましょう。
どんな理由であれ、「有給休暇の申請を拒否する」ことは違法ですので、相談すれば会社に立ち入り調査・是正勧告(改善命令)がなされます。
なかなかそこまでするのは勇気がいるかもしれませんが、泣き寝入りは無駄ですので、他の同僚の方とも相談しながら検討してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
少し有給休暇の申請のときの手助けになったでしょうか?
本来、有給休暇申請理由は「私用のため」または空欄でもOKです。
中には「ドラクエをクリアするため」と書いてOKをもらったという方もいるそうですよ。
そういったノリも通用するような、職場の雰囲気だと働きやすく理想かもしれませんね。